京都
KYOTO
COLUMN
雨に濡れると、にじんだような儚い色合いを醸し出す紫陽花。雨が多いのは憂うつですが、紫陽花を見られるのは梅雨の楽しみですよね。初夏を代表する紫陽花には、じめっとした空気をじんわり癒してくれる不思議な魅力があるものです。
今回は、由緒あるお寺から地元の人々の癒しスポットまで、京都でぜひ訪れていただきたい紫陽花の名所をご紹介します。記事の後半では、カップルにおすすめの紫陽花の名所をめぐるモデルコースもお届け! 雨の多い季節にこそ映える紫陽花を、ふたりでぜひ訪ねてみてくださいね。
和の風情ただよう京都には、紫陽花を楽しめるスポットがたくさんあり、特に京都市内の名所はアクセスが良好なのも魅力のひとつ。
ここからは京都市内の紫陽花スポットをご紹介します。京都の方はもちろん、京都府外から訪れる方にもおすすめですよ。
『三千院』は、京都市の左京区にある天台宗のお寺。大原の広大な自然に囲まれており、初夏の時期は約1,000株の紫陽花が咲き誇る『あじさい苑』が見ごろを迎えます。
毎年6月中旬から7月中旬にかけては、「あじさい祭り」も開催。参道の脇道には、星型やハート型の可愛らしい紫陽花もあるので、写真撮影も楽しんでみて。
また『金色不動堂』から見渡すあじさい苑も素晴らしい景色です。散策しながらお気に入りの紫陽花探しをするのも楽しいかも!
三千院
所在地:京都府京都市左京区大原来迎院町540番地
拝観時間:【通常】9:00〜17:00、【11月】8:30〜17:00、【12月〜2月】9:00〜16:30
休館日:無休
拝観料:一般 700円、中学生・高校生 400円、小学生 150円
※感染症防止対策として一部施設の休止を行なっている場合があります
1800年ほど前に神功皇后(じんぐうこうごう)により創建された、皇室ゆかりの古社『藤森神社』。
かつては菖蒲(しょうぶ)の節句発祥の神社として有名でしたが、現在は「紫陽花の宮」と呼ばれ親しまれています。勝運と馬の神様として知られており、競馬関係者や競馬ファンでにぎわう神社。
6月上旬から約1ヶ月ほど「紫陽花まつり」が開催され、境内の2か所にあるあじさい苑が約3,500株もの紫陽花で埋め尽くされます。定番の額あじさいや西洋あじさいをはじめ、白くて可憐なアナベル、ユニークな名前のおたふく紫陽花などがずらり。
またシーズン中のみ入手できる、紫陽花の御朱印もあるので、これを機に御朱印集めを始めてみるのも良いですね!
藤森神社
所在地:京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609番地
受付時間:9:00~16:00
※上記受付時間は感染症対策期間中の時間となります
『西山 善峯寺(よしみねでら)』は、平安中期に源算上人によって開かれた由緒あるお寺。西国三十三所観音信仰の地や、四季・京都市内の展望を楽しめる場所として知られています。
境内にある約30,000坪を誇る「回遊式庭園」では四季折々の景色を見ることも。山の傾斜を活かした造りの『白山 桜あじさい苑』では、約8,000株の紫陽花が花を咲かせます。
山に抱かれた紫陽花がしっとりと濡れる、幻想的な雨の日の展望がおすすめ。紫陽花越しに京都市内が望める高台も一緒にまわってみて。
善峯寺
所在地:京都市西京区大原野小塩町1372番地
入山時間:平日 8:30~17:00(受付終了16:45)、土日祝 8:00〜17:00(受付終了16:45)
※紫陽花シーズン開門時間について、令和3年の6/5、6/6、6/12、6/13、6/19、6/20の紫陽花シーズンは、7:00~18:00まで開門となります。
※年末年始は開門時間が延長されますので、詳しくは公式サイトをご確認ください
入山料金:大人 500円、高校生 300円、小・中学生 200円