京都
KYOTO
COLUMN
3つ目にご紹介するのは、京都府の南部にある宇治・伏見を中心にめぐるコースです。
赤い鳥居がずらっと連なった景色で有名な『伏見稲荷大社』や、10円玉で知られる『平等院』、緑茶の生産地ならではの抹茶スイーツなどを堪能する通な内容になっています。
京都の定番スポット以外も楽しみたいという方は、ぜひこのコースをご参考に中心地からすこし足をのばしてみては。
JR京都駅から電車で少し揺られ、まずは伏見の一大スポット『伏見稲荷大社』へ向かいます。
通称「お稲荷さん」こと伏見稲荷大社は、全国に3万社ほどある稲荷神社の総本山。711年に創建されて以降、商売繁盛や五穀豊穣を祈りに多くの人が訪れています。
伏見稲荷大社の象徴「稲荷塗」と呼ばれる朱色の鳥居が続く「千本鳥居」は、フォトスポットとしても有名な場所。崇敬者が祈りと感謝の念を鳥居の奉納をもって表そうと、江戸時代から奉納がはじまり、現在では約1万基にものぼるといわれています。
鳥居の数だけ人々の想いがこめられていると考えると、特別な場所に感じられますね。
稲荷大神の遣いといわれるきつねがモチーフになっている、狛犬や絵馬などにも注目。自由に顔を描けるきつねの顔型の絵馬などもあり、ふたりで楽しみながらご祈願できますよ。
移動手段:JR京都駅より電車で「稲荷駅」下車にて徒歩で約6分
所要時間:10:00~11:00(約1時間)
伏見稲荷大社
所在地:京都府京都市伏見区深草薮之内町68番地
伏見稲荷大社を散策したあとは『伏見桃山城』へ。かつて豊臣秀吉が築いた『伏見城』があった場所です。
城跡に桃の木が植えられたことから「桃山」と称され、現在は「桃山城」や「伏見桃山城」の名で親しまれています。
以前は、遊園地『伏見桃山城キャッスルランド』もありましたが、2003年に閉園。当時、遊園地のシンボルだった模擬天守のみ現存しており、安全上のぼることはできませんが、周辺散策を楽しむことは可能です。
公園内にはベンチや太鼓橋などもあるため、当時の栄華に想いを馳せながら、ゆっくりとふたりで歩いてみてはいかがでしょうか。
移動手段:伏見稲荷大社より車タクシーで約25分
所要時間:11:15~12:00(約45分)
伏見桃山城
所在地:京都府京都市伏見区桃山町大蔵45番地
観光を楽しんでいるとあっという間にお昼の時間。宇治に本店を置く『伊藤久右衛門 本店茶房』でランチタイムにしましょう。
フレッシュな茶葉を江戸時代より続く、秘伝の製法で作り上げるこだわりの宇治抹茶スイーツやお茶、麺料理が魅力のお店。
ランチには、宇治抹茶そばのメニューがおすすめです。温・ざるともにあり、抹茶そばを用いた京都の名物料理「にしんそば」も絶品。かやくご飯やミニパフェをつけると、ボリューム満点のセットメニューに!
甘いものもたっぷり味わいたいという方には、見た目も豪華な「伊藤久右衛門パフェ」がおすすめ。抹茶アイスやゼリーなどの抹茶スイーツをはじめ、白玉、丹波産黒豆などの和の素材もたっぷりと入っています。
甘さのなかにほどよい苦みを感じられる、大人なスイーツです。
移動手段:伏見桃山城よりタクシーで約25分
所要時間:12:15~13:15(約1時間)
伊藤久右衛門 本店茶房
所在地:京都府宇治市莵道荒槙19-3
営業時間:10:00~18:00(L.O.17:30)
休日:年中無休
予算:~1,000円
まったりとランチを味わったあとは、あじさいで有名な『三室戸寺』へ。
西国第十番札所のひとつにも数えられており、色鮮やかな山門や三重塔、美しい庭園などが魅力のお寺です。
「あじさい寺」と呼ばれていることもあり、梅雨時期に咲く約50品種、2万株ものあじさいが一面に咲きほこる景色はまさに絶景。夜にはライトアップも実施されます。
また、あじさい園だけではなく、境内には「つつじ園」や「蓮園」などもあるので、季節ごとにさまざまなお花が楽しめますよ。
お参りの際には、狛兎や狛蛇などの石像にも注目。それぞれ、願い事が叶う・良運を招くなどのいわれがあります。
そのほか、なでるとお金がかえると伝えられる龍頭や、巳年・辰年のパワースポットもあるので、運気アップを願い境内をめぐってみましょう。
移動手段:伊藤久右衛門 本店茶房より徒歩で約20分
所要時間:13:30~14:35(約1時間)
三室戸寺(あじさい園)
所在地:京都府宇治市莵道滋賀谷21番地
営業時間:8:30~16:30(4/1~10/31)、8:30~16:00(11/1~3/31)
休館日:8/13〜8/15、12/29〜12/31
入場料:大人 500円、小人 300円(2月18日~7月17日及び11月中は大人1,000円、小人500円)
季節のお花を堪能したあとは『宇治上神社』へ向かいます。
静かな仏徳山にひっそりとたたずんでいますが、実は世界遺産にも登録されている由緒正しい神社。主祭神である菟道稚郎子命をはじめ、応神天皇、仁徳天皇をお祀りしており、病気平癒や良縁のご利益があると伝えられています。
鳥居から入ってまっすぐ進むと、日本最古の神社建築といわれる拝殿が目の前に。威厳と長い歴史が宿った、3つの社殿がある拝殿。曲線を描いた特徴的な屋根の形にも注目です。
また季節ごとに変わる種類豊富な御朱印も要チェック。宇治の守り神を導いたとされる、うさぎの毛並みをモチーフにした一風変わった御朱印もありますよ。
移動手段:三室戸寺より徒歩で約20分
所要時間:15:00~15:40(約40分)
宇治上神社
所在地:京都府宇治市宇治山田59番地