京都
KYOTO
COLUMN
ここからは一度は訪れておきたい青もみじの名所をご紹介。「春から夏にかけて京都を訪れるなら、ここは見逃せない!」そんなスポットを中心に集めました。きっとSNSなどで見かけたことのある景色も出てくるはず。ぜひ京都旅行の参考にしてみてくださいね♪
インスタ映えスポットとしても大人気の『貴船神社』は、青もみじめぐりを楽しむのにも外せない名所。水の神様を本宮にお祀りする神社で、「貴船」は「気生根」とも記されることから、気が生まれるパワースポットとしても人気を集めています。
敷地全体に水のパワーが満ちる境内には、青もみじの鑑賞スポットもたくさん。特に注目度が高いのが、鳥居をくぐると広がる灯篭がずらりと並ぶ石段です。この場所はフォトスポットとしても人気で、朱色の灯篭と青もみじによる色鮮やかな景色は見応え抜群!
青もみじは4月から6月頃までが一番の見頃で、例年5月初旬には20時までの夜間拝観も実施。6月の苔の緑も美しいため、境内最奥の奥宮にある船形石に風情をともす苔むす景色もぜひ見ておきたいもの。
7月には七夕飾りとの幻想的な競演が楽しめるのも魅力です。
社全体に新緑が覆いかぶさるような境内では、青もみじの絵馬や新緑もみじ守、新緑御朱印帳など、季節限定のアイテムもたくさん並びます。縁結びで知られる結社の願いを書き込む結び文も薄緑になっているのもポイント。
青もみじを満喫するにはぴったりな初夏の名所です。
貴船神社
所在地:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180番地
本宮開門時間:6:00~18:00
※12/1~4/30、5/1~11/30の期間は〜20:00までとなります
休日:無休
拝観料:無料
比叡山のふもとにある『瑠璃光院』も青もみじを楽しむなら外せない名所です。普段は一般公開されていないお寺ですが、春夏秋に特別拝観を実施。
令和5年の春の特別拝観は4月中旬から5月末までです。例年、青もみじの見頃に合わせた1日限定150名の夜間特別拝観も行われているので、事前にチェックしてみて。
叡山電車の八瀬比叡山口で下車し、橋を渡ったところにある山門をくぐると、新緑の世界が目の前に。書院の入口へと続く石段や巨岩の苔、頭上に広がる青もみじは見事で、上を見ても下を見ても輝くような新緑が広がっています。
書院には、瑠璃光院の見どころのひとつ「瑠璃の庭」があります。書院からは数十種類の苔を中心とする庭全体を見渡すことができ、縁側でお茶をいただきながら、のんびりと庭がつくりだす浄土の世界を眺めることも。
大きなテーブルに反射する庭の緑は、写真映えも抜群です!
また、馬酔木の群生地として知られることから、青もみじや新緑の間を縫うようにして咲く白く愛らしい花がみられるのもポイント。白と緑、淡くやさしい色の競演に注目です。
瑠璃光院
所在地:京都府京都市左京区上高野東山55番地
拝観時間:10:00~17:00(要予約)
拝観期間:公式サイトをご確認ください
拝観料:大人 2,000円、小人 1,000円、小学生以下 無料
迫力ある青もみじを体感してみたい方は『永観堂』に足を運んでみて。863年の創建「もみじの永観堂」と呼ばれる、紅葉の大名所です。
元は弘法大師の弟子が建立した真言の道場ですが、のちに清和天皇より「禅林寺」の寺号を賜っています。本尊は、通常の阿弥陀如来像より引き締まったお顔が特徴的で、遅れる者への慈悲がうかがえる「みかえり阿弥陀」として知られています。
約3,000本のもみじが植えられている境内は、秋の紅葉のみならず青もみじも見事。5月から6月の新緑シーズン中は苔も美しく、7月には池のハスも優雅に花開きます。初夏ならではのフレッシュな景色をぜひ写真におさめてみては。
広い入口を順路に沿って進むと、建物をすっぽり隠すほど背の高い青もみじがお目見え。さらに大玄関から靴を脱いで上がると、諸堂の中から風情ある緑の景色を眺められます。
建物同士が次々と回廊でつながっていく、工夫をこらしたつくりもまた粋です。
まるで龍の体の上を歩いているかのような「臥龍廊」も見どころのひとつ。山の斜面に沿ってつくられた高低差の激しい回廊で、途中、青もみじと同じ目線になる地点もあるので要チェック!
回廊からは青もみじが移り込む池や手水鉢なども眺められるので、風流なひとときを過ごせます。
永観堂
所在地:京都府京都市左京区永観堂町48番地
拝観時間:9:00~17:00(16:00 受付終了)
休日:無休
※秋の寺宝展期間を除く
拝観料:一般 600円、小中高生 400円
青もみじめぐりをゆっくりと楽しみたい方におすすめなのが、京都洛東にある『真如堂』。正式には『真正極楽寺』と言い、季節の花々が咲くことで有名な天台宗の古刹です。青もみじが見頃を迎える5月から6月には、紫陽花や蓮、百日紅なども同時に楽しめます。
境内のいたるところで青もみじが揺れていますが、なかでも見応えあるのが総門・本堂・三重塔周辺。総門から本堂へと続く参道は、ゆるやかな石畳の両脇を青もみじの木が占めています。
江戸時代に建てられた本堂の裏手には、木漏れ日を受けて揺れる透明度の高い青もみじを愛でられるスポットも。青もみじとさつきで演出された、初夏の花手水も可愛らしいので必見です。
四方八方から青もみじに彩られる本瓦葺の三重塔も見逃せません。
青もみじをたっぷり鑑賞したら、書院の畳に座って、趣の異なる二つの枯山水庭園も眺めてみて。水の流れを表現した白砂と豊かな自然で日本の四季を表しています。
年に一度だけ公開される秘宝の阿弥陀如来像「うなずきの弥陀」も、タイミングが合えばぜひお目にかかりたいところ。
真如堂
所在地:京都府京都市左京区浄土寺真如町82番地
拝観時間:9:00~16:00(15:45 受付終了)
休日:不定休
※行事などのために拝観を休止・制限することあります
拝観料:大人 500円、中学生 400円、小学生以下 無料
※特別拝観期(3/1〜3/31、11/1〜12/8)は大人 1,000円、中学生 900円、小学生以下 無料