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京都の青もみじスポット特集!初夏にきらめく新緑の穴場&名所まとめ

京都の青もみじスポット特集!初夏にきらめく新緑の穴場&名所まとめ
ライター nene
作成日2023年04月06日
更新日2023年04月05日

青もみじと苔がつむぐ緑の二重奏『西芳寺』

奈良時代の天平3年に開山した、臨済宗の単立寺院『西芳寺』。聖徳太子の別荘があった地で、平安時代には弘法大師が一時的にとどまっていた場所とされています。

120種余りの苔が境内を覆っていることから「苔寺」としても有名なお寺。梅雨時期の苔と青もみじで境内が緑に染まる景色はまさに絶景です。

約35,000平方メートルにも広がる庭園は、国の特別名勝やユネスコの世界文化遺産にも登録されており、金閣寺や銀閣の原型になったともいわれています。なお、庭園はそれぞれ、上段は非公開の枯山水式庭園、下段は池泉回遊式庭園として、それぞれ違うつくりになっているのが特徴。

池泉回遊式庭園の中心になっているのが、心の漢字を模した「心字池」とも呼ばれる「黄金池」。春の景色を楽しみながら、のんびりとお散歩を楽しむのにもぴったりなスポットです。

境内には阿弥陀如来を本尊にお祭りする本堂や、千利休の次男によって建てられた茶室も残されています。茶室「湘南亭」は国の重要文化財に指定されているので、青もみじと一緒に見学してみては。

なお、西芳寺でのご参拝は事前予約が必須のため、事前にホームページをチェックしてくださいね。

西芳寺
所在地:京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56番地
拝観時間:10:00~12:00頃(要予約)
休日:8/14、12/30〜31
拝観冥加料:3,000円以上
※参拝は中学生以上のみとなっています

インスタ映え抜群!青さくらのトンネル『蹴上インクライン』

青もみじや新緑の美しさを写真に残すなら、フォトグラファーやフォトウェディングなどでも人気の『蹴上インクライン』に注目。

琵琶湖から京都へ生活用水や荷物を船で運搬するためにつくられた鉄道の跡地で、現在は京都市の文化財として整備され、自由に立ち入りできるようになっています。

線路の両脇にはソメイヨシノやヤマザクラなども植えられており、花見を楽しむのにもおすすめのスポット。

蹴上インクラインで『フォトウェディング』を撮影すると
蹴上インクラインで『フォトウェディング』を撮影すると

夏には青もみじならぬ、青さくらのトンネルが線路をずらりと覆います。全長582mにものぼる世界最長の鉄道跡は、初夏のお散歩にもぴったり。桜シーズンほどは人が多くないので、恋人をモデルに見立てた新緑ショットを狙えるでしょう♪

時間に余裕がある場合は、インクラインの終点である南禅寺川の船留まり跡まで歩いてみて。眺めているだけで涼やかな気分になれる水路と噴水があり、琵琶湖の歴史を学べる『琵琶湖疏水記念館』や青もみじが境内を飾る『南禅寺』も近くにあります。

琵琶湖疏水の名残を感じられる船と台車の復元展示を鑑賞するのも良いでしょう。

蹴上インクライン
所在地:京都府京都市東山区東小物座町339番地

皇居ゆかりの古刹!青もみじと苔の絶景『曼殊院』

優雅に青もみじが鑑賞できる『曼殊院』もチェックしておきたいスポット。天台宗の教祖・最澄が建てたのがはじまりといわれているお寺で、八条宮智仁親王の皇子によって今の地に移されたことから、皇居ゆかりの名刹として「曼殊院門跡」とも呼ばれています。

紅葉の名所としても有名な場所ですが、5月初旬にはあふれんばかりの緑の絶景を鑑賞することも。中へ中へと誘うような勅使門前の青もみじをはじめ、石垣の上にはノスタルジックな風景を生み出すように苔がむしていたりなど、さまざまな緑の風景を楽しめます。

可愛らしい深紅の花をつける霧島つつじのじゅうたんも見逃せません♪

桂離宮同様の風情が味わえる大書院前には、寺院の庭とは一線を画す枯山水庭園があります。白砂は水の流れを表すように敷かれており、その水面には屋形船さながらの小書院が。京都ならではの風景を描くように造作されているので、じっくり鑑賞してみてくださいね。

八条宮智仁親王の皇子・良尚法親王は、桂離宮の創設者として知られ、あちらこちらに桂離宮の趣が設けられているのも曼殊院の特徴。「小さな桂離宮」とも称され、大書院や小書院の引き戸や釘隠しにも意匠がこらされています。

日本のわび・さびが感じられる空間を、青もみじとともに見学するのも楽しみ方のひとつ。そのほか樹齢400年の五葉松が中心となった鶴島や椿、梅、サザンカなど季節の花々にも注目です。

曼殊院
所在地:京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42番地
拝観時間:9:00~17:00(16:30 受付終了)
拝観料:一般 600円、高校生 500円、小中学生 400円

世界文化遺産に登録される青もみじの穴場『高山寺』

神護寺・西明寺とともに「三尾」と呼ばれる、歴史あるお寺『高山寺』。境内には国宝が数多く残されており、1994年には世界文化遺産にも登録されています。

境内への入り口は、表参道と裏参道の2つ。どちらも紅葉・青もみじが見事で、手入れされすぎていない裏参道では、石垣を覆う苔や草木などありのままの自然を見ることも。表参道では17枚の四角い石敷きを辿りながら、石灯籠の脇にそびえる背の高い緑を鑑賞できます。

境内なかほどには、本寺院を築いた明恵上人時代の遺構が見られる「石水院」があり、まるで一枚絵のような青もみじが見られるのも魅力です。

イラストはイメージです
イラストはイメージです

また、国宝のなかでも貴重といわれる「鳥獣人物戯画」もチェックしておきたい遺産のひとつ。日本最古の漫画ともいわれており、擬人化されたうさぎや猿、かえるなどが墨で描かれています。

近年では、イラストなどのモチーフに使われることも多く、鳥獣人物戯画の画風を見たことがある方もいるのでは♪

そのほか、境内には日本ではじめてお茶がつくられたといわれる茶園もあり、5月中旬には茶摘みも行われています。爽やかな香りを感じに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

高山寺
所在地:京都府京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8-8
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:800円(秋期入山料 500円)
※11月のみ駐車場利用が有料となります

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