京都
KYOTO
COLUMN
ここまでは京都の名所から京都グルメまで欲張りに楽しむ、2泊3日のモデルコースをご紹介しました。
四季折々の景観を楽しめるのが京都の魅力。最後に、季節ごとに訪れたい観光スポットをご紹介します。
春は桜、夏はお祭り、秋は紅葉、冬にはライトアップを――。季節によって表情変える京都を満喫してください。
清水の舞台からは眼下に広がる桜を望め、奥の寺院では違った角度から桜に包まれた舞台を眺められます。境内に咲いているのは、1000本ほどの山桜やソメイヨシノ。満開の時期には華やかな桜のカーテンを楽しめます。
“祇園しだれ”の愛称で親しまれるしだれ桜が有名な円山公園も、京都を代表する桜の名所。明るい時間帯は美しい桃色の花びらを、暗くなると妖艶な雰囲気の夜桜を堪能できます。しだれ桜は例年4月上旬、八重桜は4月中旬~下旬まで楽しめます。
八坂神社の祭礼である『祇園祭り』は、7月1日の吉符入に始まり、7月31日の疫神社夏越祭まで、1か月間開催される京都を代表するお祭り。祇園祭りがもっとも盛り上がるのは17日、24日に行われる、八坂神社の神輿渡御と33基の山鉾巡行。
多くの観光客や地元民でにぎわうので、のんびりと観覧したい人は御池通に設置される全席指定の有料観覧席がおすすめです。
夏の夜に行われる『京都五山送り火』は、お盆の精霊を送るために毎年実施されている伝統行事。東山に“大の字”が浮かんだあと、続いて松ケ崎には妙・法、西賀茂には船形、大北山には左大文字、嵯峨に鳥居形が灯ります。全部で5つの送り火は、すべて京都市登録無形民俗文化財に登録されています。
10,000社を超える全国各地の天神様の総本社として有名な『北野天満宮』。紅葉の季節には史跡御土居のもみじ苑が特別公開されており、朱色に染まったカエデの葉が折り重なる景観を堪能できます。期間中には夜のライトアップも行われているので、昼と夜で違ったもみじ苑を楽しめますよ。
朱色に染まった紅葉が地面を真っ赤に染める“床もみじ”が有名な『実相院』は、京都でも指折りの紅葉の名所。比叡の山並みを想起させる石庭と紅葉は、唯一無二の迫力です。見頃は例年11月中旬から12月上旬頃。趣のある紅葉をのんびり楽しみたい方におすすめのスポットです。
2003年3月から、“灯り”をテーマとする新たな観光資源の創出事業として始まった『京都・花灯路』。現在では京都を代表する冬のライトアップとして、全国各地から観光客が訪れています。上品な光が灯った渡月橋や清水寺は、いつもとは違う華やかさのなかに、京都ならではの情緒や風情を感じさせます。
2012年11月からスタートした、京都駅ビルで実施されている『大階段グラフィカルイルミネーション』。大階段には約15,000個のLEDライトが設置され、季節のイベントに合わせたイルミネーションが展開されています。冬には巨大なクリスマスツリーも灯され、写真映え抜群のフォトスポットに!
さまざまな観光スポットがある京都は、何度訪れても新しい発見と出会いのある場所です。
今回は京都を満喫する欲張りモデルコースをご紹介しましたが、次に訪れるときには寺社仏閣巡りや食べ歩き旅行など、目的を変えて訪れてみるのもおすすめです。
少しずつ京都のお気に入りスポットを増やして、“二人だけの京都の歩き方”を見つけてみてくださいね。
山本杏奈|ライター、編集者
金融機関勤務を経て2018年独立。現在は企業誌や商業誌の執筆、採用ページやWEBディレクション等を担当する。