京都
KYOTO
COLUMN
歴史ある神社仏閣や四季の草花、和スイーツ、京料理など、たくさんの魅力にあふれている京都。そんな京の街並みが薄紅色に染まる春は、一年のなかでもとくにおすすめの観光シーズンです。
今回は、春の京都で訪れたい穴場スポット&定番スポットをピックアップ。桜の開花を楽しめる寺社仏閣のほか、期間限定の夜間拝観や夜桜ライトアップなどもご紹介します。本記事後半には、短い時間でも京都を120%満喫できる「日帰りモデルコース」も載せているので、あわせてチェックしてみてくださいね♪
王道の観光コースもいいけれど、穴場スポットをめぐることでまた違った視点から京都の魅力を発見できるはず。まずは、何度も京都を訪れている“ツウ”だけが知る、穴場スポットをご紹介します。
一説では日本最古の天満宮だと伝えられている『水火天満宮』。祭神に菅原道真公を祀っていることから、水難火除けや安産・子授け、学業成就などのご利益があるとされています。
春になると紅しだれ桜が満開になり、境内全体が濃い桃色に。開花は、例年3月末頃から4月上旬頃まで。
天神公園に面した大鳥居やそのそばにある赤い鳥居、本殿の周辺がとくに美しいフォトスポットとして知られています。それほど広くないので、さっと回れるのも嬉しいポイントです。
水火天満宮
所在地:京都府京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10
拝観時間:〜0時消灯
拝観料:無料(境内自由)
蹴上船溜と斜面下にある南禅寺船溜を結んでいた傾斜鉄道『蹴上インクライン』。建設当時には世界最長と知られた全長約582mのレールが、そのままの形で保存されています。
南禅寺の方角へ向かってまっすぐに続くレールは、経年変化によってところどころ錆色に。大正から昭和にかけて“流通の基盤”を支えた鉄道の歴史を感じられる場所です。
春には、線路沿いに植えられた桜が咲き誇り、まるで絵画を切り取ったかのような幻想的な空間に。びわ湖疏水船の乗船場やノスタルジックな建物が見えるポイントもあり、フォトスポットも充実しています。
インクラインの中は自由に散策できるので、のんびり廃線の上をたどっていくのも楽しいですよ。
蹴上インクライン
所在地:京都府京都市東山区東小物座町339番地
40以上あるとされる大本山妙心寺の塔頭のなかでも、屈指の古寺として知られる『妙心寺退蔵院(たいぞういん)』。
方丈が重要文化財指定建築に、枯山水の「元信の庭」が史跡名勝に指定されています。
広大な庭園「余香苑」や足利義持の命で如拙が描いた「瓢鮎図」など、境内は見どころたくさん。多くの妙心寺塔頭は特別拝観でしか公開されませんが、退蔵院は通年公開されており、訪れる季節によって違う表情で出迎えてくれます。
例年4月上旬から4月下旬頃には紅しだれ桜が満開となり、一面が鮮やかな桃色に。開花に合わせて春の特別拝観も実施されており、ミシュランで星を獲得した「阿じろ」の精進料理とともに桜の鑑賞を楽しめます(期間・人数限定の特別拝観)。
※2022年度の春の特別拝観開催は感染拡大防止の為、中止・変更となる場合がございます。最新情報は公式HPをご確認ください
妙心寺退蔵院
所在地:京都府京都市右京区花園妙心寺町35番地
拝観時間:9:00~17:00(受付終了)
休園日:なし
拝観料:一般600円(高校生含む)、小中学生300円(小学生未満の幼児は無料、ただし保護者同伴に限る)