京都旅情を感じながら着物姿で散策！カップル向け日帰りコース

『天龍寺』で静かな時間を過ごしたあとは、『渡月橋』を渡って橋の南側へ行ってみましょう。

『渡月橋』は、桂川に架かる嵐山のシンボルともいえる木製の橋。平安時代の初期に、亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る」と、月が橋の上を渡るかのように動く様を詠んだことから、その名がつけられました。春や冬になると、夜のライトアップした姿も楽しめますよ。

橋を南に渡る際には、季節ごとに色合いを変える嵐山と渡月橋の風流なコラボレーションを見ることも。人力車に乗って美しい景色を堪能しながら、のんびりと渡っていくのもおすすめです。

移動手段：天龍寺より徒歩で約5分
所要時間：14:15～14:30（約15分）

『渡月橋』の先には、桂川の中州に整備された『嵐山公園 中之島地区』があります。

『嵐山公園』は、中之島をはじめ、橋の北側にある亀山・臨川の3地区に渡る大規模な公園。中之島地区には松や桜が多く植えられており、春には多くの人が訪れるお花見スポットとしても有名です。

秋には、周囲の山々の紅葉を眺めることもできますよ。どこかゆったりとした時間が流れており、釣り糸を垂らす人の姿も見受けられます。

観光地の賑わいから一歩離れて、豊かな自然を眺めながらのんびりお散歩を楽しみましょう。

交通手段：渡月橋より徒歩で約1分
所要時間：14:30～15:00（約30分）

『嵐山公園 中之島地区』をお散歩したあとは、『五木茶屋』でひと休み。

『五木茶屋』は、中之島地区の一番奥にある落ち着いた雰囲気のお茶屋さん。訪れた人に笑顔とツキを届けたいという思いから、お店のモチーフとして五穀豊穣を運ぶ月のうさぎが描かれています。

口に運ぶ前から思わず笑みがこぼれてしまうほどの、可愛らしい見た目の甘味が魅力。ひとつひとつが小ぶりなサイズで、いろいろな味を少しずつ味わえるのも嬉しいポイントです。

甘味はもちろん、ランチも人気。なかでも「玉子丼」や「和牛ローストビーフ丼」などの全5種類の丼ものが楽しめる「京丼食べ比べ膳」はぜひ味わっておきたいメニュー。

京都を誇るブランド米「八代目儀兵衛」のごはんがいただけるのもポイントです。ランチと甘味、ひとつずつ注文してふたりでシェアするのも良いですね。

桂川が眺められるカウンター席で甘いものを頬張りながら、午後のまったりとしたひとときを過ごしましょう。

移動手段：嵐山公園 中之島地区より徒歩で約1分
所要時間：15:00～16:00（約1時間）

『五木茶屋』でひと休憩したあとは、渡月橋の北側にもどって『宝厳院（ほうごんいん）』へ。

『宝厳院』は、『天龍寺』の塔頭寺院のひとつ。室町時代に二度の中国渡航を行った禅僧・策彦周良禅師によって作られた「獅子吼（ししく）の庭」が見どころです。紅葉や桜をはじめ、つつじやぼけなど、嵐山の四季折々の景観を取り込んだ作りになっています。

回遊式庭園を散策していると出会うのが、名称ともなった「獅子岩」。歴史を感じさせる苔が一面を覆い、獅子の顔に似ているといわれていますよ。

同敷地内にある「碧岩」と同じく、約2億年前の海底でできた岩石で、パワーストーンとしても知られています。

竹の小枝を連ねて作られた「豊丸垣」や、玄関側にある「もみじのトンネル」なども、ぜひ見ておきたいポイント。もみじのトンネルは紅葉だけでなく、初夏の青もみじも楽しめますよ。

移動手段：五木茶屋より徒歩で約11分
所要時間：16:10～16:50（約40分）

『宝厳院』の美しい庭園に癒されたあとは、軽めのディナーをいただきに『パンとエスプレッソと嵐山庭園』へ。

『パンとエスプレッソと嵐山庭園』は、築200年余りにもなる、京都府指定文化財の旧小林家住宅を利用したカフェです。本格的な藁ぶき屋根がポイント。白い暖簾をくぐると、パン製造・販売所の『パンと』と、カフェの『エスプレッソと』、2つの建物があります。

カフェでおすすめなのが、一番人気メニューの「ブランティーセット」。自家製のパン5種類と生ハム、ミニサラダ、抹茶のティラミスなどが、和テイストのスタンドに2段重ねになって運ばれてきます。

いろいろな味をふたりでシェアして楽しめるのがうれしいポイント。ぜひ美味しいエスプレッソとともに味わってみて。

また、「季節のフルーツサンド」も注目メニューのひとつ。旬のフルーツを挟んだ生クリームたっぷりの一品で、春にはいちご、秋にはぶどうなど、フルーツ好きにはたまらないメニューです。

パン製造・販売所の『パンと』に寄って、お目当てのパンをお持ち帰りするのもおすすめ！

移動手段：宝厳院より徒歩で約1分
所要時間：17:00～18:00（約1時間）

『パンとエスプレッソ嵐山庭園』でお腹を満たしたあとは、嵐山のメインストリート・長辻通りをお散歩しながら、嵐電嵐山駅にある『キモノフォレスト』へ。

『キモノフォレスト』は、亀田富染め工場の京友禅が入ったポールが連なる、着物姿でぜひ訪れたいフォトスポット。2mのポールがずらりと並んでおり、優美で迫力ある風景が広がっています。お気に入りの柄のポールの側で、記念写真を撮るのがおすすめです。

夜にはたくさんのポールがライトアップされ、よりロマンチックな雰囲気に。まさに嵐山観光の締めくくりとしてふさわしい場所ですね。

また中央部分には『龍の愛宕池』もあり、池に手を浸すと幸せになれるパワースポットとしても知られています。ふたりで手を浸して、今後の幸せを祈りましょう。

移動手段：パンとエスプレッソと嵐山庭園より徒歩で約7分
所要時間：17:10～18:40（約30分）