京都の夜間拝観とおすすめの絶景！お寺のライトアップに季節イベントが魅力

ここからは、京都の夜を彩る季節ごとのイベントをご紹介。京都の街並みと夜桜のライトアップや伝統的なお祭り、思わず見とれてしまう雪景色と日本の四季を感じられます。

夜間拝観が行われている期間のイベントもあるので、京都デートを計画中のふたりは必見です。

春に京都を訪れるなら、夜の情緒たっぷりな街並みや文化遺産が灯りと花に包まれる『京都・花灯路』のイベントに注目。こだわりが詰まった行灯と街明かりが見られる内容として、京都の東山と嵐山地区から代表的な花灯路がスタートしました。

東山花灯篭では、五重塔と京の石畳がやさしく照らし出されて艶やかな小道に。嵐山花灯篭は、自然豊かな山々と渡月橋がライトアップされ、幻想的な雰囲気をかもし出します。

2024年の花灯路イベントは、3月22日（金）から4月7日（日）に『祇園白川桜ライトアップ』として実施。祇園白川の桜の見頃にあわせて開催され、18時から22時までの間、東山区と祇園新橋周辺、白川南通りがライトアップされていました。

和の趣ある街並みと多彩な行灯と桜の合間を縫いながらの散策は、まさに春の京都でしか味わえない体験になるでしょう。

夏に開催される京都のイベントといえば、日本三大祭の一つ『祇園祭』。「八坂神社」の祭礼行事で、辺り一帯に「コンチキチン」という小気味いい祇園ばやしが響きます。

1,000年以上の歴史があり、例年7月いっぱい催されているので、夏の京都を体感したいなら足を運んでみて。

「祇園祭」は日中も行われていますが、よりお祭りムードに包まれるのが夜の時間帯の「宵山」です。いわゆる祇園祭の前夜祭で、メイン行事の山鉾巡行の前に行われます。

前夜祭とはいえ、本番さながらに祇園ばやしの音が広がり、提灯に灯りがともった雰囲気たっぷりの山鉾がずらりと建ち並びますよ。

宵山は前祭・後祭と2つあり、それぞれ雰囲気が違います。前祭では歩行者天国に並ぶ、たくさんの露店に立ち寄りながら京都の夜を楽しめます。また後祭は落ち着きがあり、しっとりとした京都の時間を過ごせるのが魅力です。

なお、祇園祭の主格となる「八坂神社」は、24時間参拝が可能です。夜は西楼門や拝殿の提灯に灯りに照らされ、昼間とは異なる静寂の境内を散策してみてはいかがでしょうか。

京都の秋の夜に行われる人気イベントには、日本三大火祭であり京都三大奇祭にも名を連ねる『鞍馬の火祭』があります。鞍馬にある「由岐神社」の例祭で、京都御所から由岐大明神をお迎えする際に、松明を作って篝火を炊いたことから始まったお祭り。

例年の日程は10月22日で、コロナ渦を経て、2023年10月は3年ぶりに本来の形式での開催を果たしました。

「鞍馬の火祭」の見どころといえば、炎を宿した大小さまざまな松明を持った人々の行列。「サイレイヤ、サイリョウ」という独特のかけ声をかけながら、子どもから大人まで、夜の鞍馬を練り歩きます。

行列のラストに担がれてくる松明は、なんと100kg。ひとつに、あつめられた松明の炎が、火の粉を舞わせて燃え盛る光景は圧巻です。

イベント当日は通行規制がかかり、車両は通行できなくなるため要注意。午後3時以降は由岐神社関連の駐車場も閉鎖されるので、参加するさいは公共交通機関を利用しましょう。

京都で雪景色を堪能するなら、美山かやぶきの里で開催される『雪灯廊』がイチオシ。かやぶき屋根が半数以上も残る集落で、寒さ厳しい冬に訪れる人々を、あたたかくもてなしたいと始まったイベントです。

「雪灯廊」で見逃せないのが、かやぶき里のライトアップ。雪道に点々と置かれた約80基の行燈をたどると、LEDや提灯などのあかりで演出された真っ白なかやぶき屋根に行きつきます。古き良き山里風景は、写真映えばっちり♪

また、雪灯廊を手作りできる参加型のイベントもあります。工夫を凝らして作った雪灯廊を、美山の冬景色に並べてみて。

地元食材を使った屋台メニューで冷えた身体をあたためながら、冬の夜空に打ち上がる花火を眺めるのもおすすめです。

なお、2024年の「雪灯廊」は1月27日から2月3日まで開催。期間中の駐車場は事前予約制となるので、予定を立てたら早めの予約をしておきましょう。

由緒ある京都で「清水寺」や「五重塔」のライトアップが楽しめる特別な夜間拝観は、体感しておきたいもの。

昼間でも十分に趣のある街並みですが、宵闇のなか浮かび上がる歴史的建造物は荘厳です。さらに桜や紅葉の名所では、昼間との印象の違いを楽しめるのも醍醐味。夜の京都に魅了されてみてはいかがでしょうか？

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