京都
KYOTO
COLUMN
京町家や舞子さんの後ろ姿など、ここにしかない景観が広がる京都。国内外を問わず人気の観光地ですが、まだあまり知られていない穴場スポットも多くあるのをご存じでしょうか?
今回は、京都の穴場スポットをまとめてお届けします。人混みを避けてデートしたい方や、喧騒から逃れて、ゆったりとできる場所を探している方は要チェック。知られざる京都の魅力を体感してみて。
桜や紅葉見物にぴったりの公園から和スイーツにほっこりできるカフェ、荘厳な神社やお寺など、京都の穴場スポットをご紹介します。注目が集まるインスタ映えのスポットも必見です。
京都駅の近場で心落ち着ける穴場の寺院を探しているなら、皇室とのつながりが深い『雲龍院』がおすすめ。泉涌寺の塔頭寺院の一つで、別名、御寺泉涌寺別院とも呼ばれています。
雲龍院の見どころといえば、庭園の美しい景色が楽しめる「悟りの窓」や「蓮華の窓」です。丸い形の悟りの窓は自分自身の心を映すとされ、訪れるたびに変化する景色が楽しめることで有名。蓮華の間にある4つの窓からは、季節ごとに紅葉や松、灯篭、椿などが見え、情緒たっぷりです。
紅葉のシーズンは、紅葉の穴場スポットにも数えられる『雲龍院』。市内より色づきが早いため、11月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。例年、シーズン中には夜間の特別拝観が施され、ライトアップも行われるのでぜひ注目してみて。
心をリフレッシュさせたいなら、本堂で開催されている写経体験に挑戦。重要文化財に指定された本堂の写経道場では、誰でも気軽に写経に取り組めます。写経が終わった後は、庭園を眺めながら抹茶と和菓子をいただけるのもうれしいところ。写経の歴史が深い雲龍院で、ゆっくりと贅沢なひと時を…。
雲龍院
所在地:京都府京都市東山区泉涌寺山内町36番地
拝観時間:9:00~17:00(16:30最終受付)
休日:水曜(他、休止日あり)
拝観料:400円
※写経体験は別途料金。
友禅を用いた約600本のポールをデザインした空間『キモノフォレスト』は、日没後から終電までの時間はライトアップされ辺りがはんなりと柔らかな光で包みこみます。嵐山駅は改札口のない駅なので、着物レンタルをして自由に行き来しながら写真撮影にいそしんで♪
嵐山にはインスタ映えスポットやイベントが満載で、多くの人が街中を観光する日中や終電間際は、意外と駅の周辺に人が少ないためキモノフォレストは穴場スポットになります!
キモノフォレスト内にある「龍の愛宕池」は、天龍寺の近くにある嵐山駅らしく、駅の守り神の龍が願いを叶えてくれると伝えられるパワースポット。願い事をしながら池に手をかざすと、心に平穏が訪れ幸運をつかめるはず。
嵐山駅には、昼夜問わずヴィレッジのように楽しめるよう足湯も完備。料金にタオルが含まれるので、手ぶらでも気兼ねなく入れます。もちろんキモノフォレストも眺められるので、散策で疲れた足を癒しつつ美しい光景を楽しみましょう。
キモノフォレスト
所在地:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町20-2
営業時間:散策自由
休日:無休
入場料:無料
全長約582mに続いた線路は、インスタ映えスポットとして知られる『蹴上インクライン』。かつては、まっすぐに続く線路が琵琶湖疏水の歴史の一端を担い、台車に舟をのせて高低差を乗り切る世界最長の傾斜鉄道として重宝されていました。
現在は、線路内を自由に散策でき、郷愁ただよう観光スポットやフォトウェディングスポットとしても人気。線路の傍には約90本の桜が植えられており、春はお花見の穴場スポットとしても注目されデートにもぴったりです。
線路に桜の花びらが降り積もる光景は、ただそれだけでロマンチック。さらに京都を満喫したいなら、蹴上インクラインを拠点とした観光ルートを辿るのも一案です。インクラインの下に、らせん状に積まれたレンガのトンネル「ねじりまんぽ」、ドラマや映画のロケ地にもなったアーチ型の橋「南禅寺 水路閣」を順に、訪れてみて。
蹴上インクラインの周辺には、食べ歩きが楽しめるお店も満載です。疏水を見ながらサンドイッチを味わえる穴場カフェから、わらび餅やケーキが人気のスイーツ店、京都の食材を盛り込んだランチが評判のレストランなど。散策の合間にぜひ立ち寄ってみては。
蹴上インクライン
所在地:京都府京都市東山区東小物座町339番地
京都駅から徒歩15分ほどの自然豊かな梅小路公園の中にある『京都水族館』は注目スポット。生きた化石とも呼ばれる国の特別天然記念物オオサンショウウオが展示されています。世界最大級の両生類は、予想以上の大きさと岩のような姿ですが、よく観察すると、つぶらな瞳と小さな手にめろめろになってしまうかも…!
イルカプログラムではイルカとの特別なつながりを感じられるイベントを1日3回ほど実施。トレーナーさんと遊んだり、えさをもらったりイルカの自然な姿が見られます。
夜限定の幻想的なイベント「夜のすいぞくかん」は土日の午後8時まで営業している日のみの開催。いつもより暗めの水族館には、ほのかな灯りのランタンが置かれ、魚たちが寝ている様子も観察できます。水槽に顔を近づけてじっくり覗いてみて♪
京都水族館巡りの途中には、館内3か所にあるカフェにも立ち寄ってみましょう。おしゃれな2層のドリンクには京都水族館の名物オオサンショウウオ、ペンギン、イルカが泳ぐ姿のマドラーがついていて、デートの思い出にもぴったりです。ミュージアムショップでは、5種類の大きさから選べるオオサンショウウオのぬいぐるみも手に入りますよ。
京都水族館
所在地:京都府京都市下京区観喜寺町35-1
開館時間:10:00~18:00(土日祝延長あり)
休館日:無休
入場料:大人(大学生含む)2,400円、高校生1,800円、小中学生1,200円、幼児(3歳以上)800円
中国僧によって1661年開創された黄檗宗大本山の『萬福寺』は、日本では珍しい中国の明朝様式を取り入れた寺院。国の重要文化財に指定されている、本堂(大雄寶殿)は、日本で唯一東南アジア産のチーク材を使用した歴史的建造物。境内は、左右対称かつ大きさを揃え配置された伽藍をはじめ、アーチ型の天井が連なる檐廊や桃の実の彫刻が施された扉に、魚梆のレプリカなど中国由来のデザインが色濃く残っています。
建築だけではなく、鐘や太鼓などの鳴り物を用いた賑やかな中国式のお経や本物と見まごうほどの、羅怙羅尊者像の顔出しパネルなど見どころがたくさん。
萬福寺内でいただけるランチの普茶料理は日本で言うところの精進料理ですが、中国の考え方を元にした食事は皆で楽しく味わえるとあって人気。前菜は、大皿に盛った一品で旬の野菜を使った煮ものなど。お手頃な普茶弁当から御前、特別コースなどがあるので、好みのスタイルを予約してみて。
萬福寺
所在地:京都府宇治市五ケ庄三番割34番地
開館時間:9:00~17:00(16:30最終受付)
休日:不定休
拝観料:大人・大学生・高校生500円、小中学生300円