奈良
NARA
COLUMN
歴史的建造物が数多く残る「奈良」。桜の季節や秋の紅葉も美しい景色を堪能できますが、紫陽花の季節もまたしっとりとした風情を感じることができます。
今回は初夏の奈良をより深く楽しむために、紫陽花の名所から穴場まで、おすすめの観光スポットを厳選してご紹介します。おすすめスポット紹介後には「ドライブでめぐる日帰りモデルコース」も載せていますのでぜひチェックしてみてくださいね。
しとしと降る雨に憂うつな気分になってしまう梅雨の時期。お出かけもすこし億劫になってしまいますが、梅雨の時期だからこそ味わえる風景もあります。そこで、美しい紫陽花を鑑賞しに奈良へドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。
紫陽花の名所から知る人ぞ知る穴場スポットまで、おすすめの場所を8つ厳選してご紹介します。ぜひ静穏にたたずむ奈良の紫陽花を愛でてみて。
別名「あじさい寺」とも呼ばれる、美しい紫陽花庭園が魅力の『矢田寺』。昭和40年頃から紫陽花の植栽を始め、今では約60種類、10,000本以上の紫陽花が花を咲かせます。
6月から7月の紫陽花シーズンには、彩り豊かに咲き誇った紫陽花をひと目見ようと多くの観光客が訪れ、そのあまりの美しさに感嘆の声を上げる人も。
矢田寺は大和盆地を望むことができる丘陵の中腹にあり、日本の地蔵信仰の発祥としても有名です。色とりどりの紫陽花とお地蔵さんとのコラボが楽しめますよ。
矢田寺
所在地:奈良県大和郡山市矢田町3549番地
※感染拡大防止のため、令和3年5月15日~6月30日まで閉門しております。最新情報は公式HPよりご確認ください。
「花の御寺」とも呼ばれるほど、年間を通してさまざまな花々を観賞できる『長谷寺』。梅雨時期には、約3,000本もの紫陽花と、淡いオレンジ色の凌霄葛(のうぜんかずら)というお花が見ごろを迎えます。
夏になると蓮、睡蓮、百日紅(さるすべり)が開花。季節の訪れを美しい花々で感じられるのが長谷寺の魅力です。
境内には国宝に指定された「本堂」や重要文化財にもなっている「登廊(のぼりろう)」などの見どころもたくさん。紫陽花を眺めながら、歴史ある長谷寺を散策してみて。
また長谷寺がある桜井市初瀬には、万葉集の歌碑も多く残されているので、長谷寺周辺を一緒に探索するのもおすすめです。
長谷寺
所在地:奈良県桜井市初瀬731-1
拝観時間:8:30〜17:00(4月〜9月)、9:00〜17:00(10月〜11月、3月)、9:00〜16:30(12月〜2月)
入山料:中学生以上 500円、小学生250円
駐車料金:普通車 500円
※感染症防止対策として写経道場は当面中止
『久米寺』は、『橿原神宮』の一の鳥居を南に入ってすぐのところにある真言宗のお寺。
幼少の頃に眼病を患い失明した来目皇子(くめのみこ)が、聖徳太子のお告げで薬師如来に祈願したところ、眼病が全快し、感謝して建立したのが始まりと伝えられています。また一方では、娘に見とれて空から落ちた久米仙人により創建された、というすこし親しみを感じるユニークな説も。
6月初旬〜7月初旬には「あじさい祈願」が行われ、境内に咲くたくさんの紫陽花が一般公開されます(有料)。新種の紫陽花も鑑賞でき、色鮮やかな夏の始まりを感じられるスポット。
久米寺
所在地:奈良県橿原市久米町502番地
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:大人 400円、高校生・中学生 200円
紫陽花で有名な『矢田寺』や『長谷寺』以外にも、注目していただきたいスポットが『長弓寺』です。
長弓寺にある生駒市唯一の国宝に指定された本堂は、鎌倉時代の寺院建築を代表する貴重な建築物で、周辺には色とりどりの紫陽花が咲き誇っています。
本堂だけでなく、参道沿いや地蔵堂にもたくさんの紫陽花が植えられているので、境内をぶらりと散策しながら美しい景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
長弓寺
所在地:奈良県生駒市上町4446番地