京都
KYOTO
COLUMN
電車でアクセスしやすい梅の名所といえば、近鉄奈良駅から徒歩約10分の『奈良公園』。園内には自然を感じられる芝生広場から、東大寺や春日大社といった社寺、休憩にぴったりなカフェまで勢ぞろい。奈良県でデートするならまっ先に目を向けたいスポットです。
奈良公園内の梅スポットは、園内南側にある「片岡梅林」です。例年の見ごろは2月下旬から3月中で、約250本の梅がほころびます。園内では比較的人の少ないエリアなので、ゆっくり梅見が楽しめますよ。鹿と梅のコラボレーションが見られるのはここだけ!
片岡梅林の周辺には、つい足をのばしたくなるスポットがたくさんあります。夫婦の神様をお祀りする「春日大社」で、夫婦円満や美容のご利益をいただいたり、鷺池の水面に映える「浮見堂」を写真におさめてみたり。思い思いの時間を過ごしてみて。
また、梅のシーズンには園内恒例イベント「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」も開催。2010年から始まったライトアップイベントで、夜になると園内が青色の幻想的な光で満たされます。奈良公園が誕生した2月14日にはバースデー花火の打ち上げもあるので必見です♪
奈良公園
所在地:奈良県奈良市登大路町30
開園時間:24時間開放
奈良県を代表する梅の名所を訪ねたいなら、奈良県三大梅林のひとつ『月ケ瀬梅渓』がイチオシ。日本政府が最初に名勝指定した絶景スポットで、約1万本の紅白色鮮やかな梅が咲きそろいます。有料・無料駐車場も完備されているため、車でのアクセスも良好!
月ケ瀬梅渓の梅の見ごろは、2月中旬から3月下旬にかけてです。品種が複数にわたるウォーキングコースには梅の坂から、梅林、展望台まで4か所の名所もあります。3部咲き・5部咲きと、さまざまな開花状況を巡れるのが魅力。
梅の見ごろに合わせて約1ヶ月半開催される「梅まつり」も好評です。例年、太鼓チームの演奏や梅の名所を巡るスタンプラリーなどで盛りあがります。フォトコンテストも毎年盛況なので、カメラ片手に参加してみて♪
月ケ瀬梅渓のもうひとつの名物が、大和茶の栽培です。かぐわしいお茶の香りをかぎながら、周辺を散策してみるのもおすすめ。梅ソフトクリームを食べたり、新鮮な煎茶を購入できたりするスポットもありますよ。
月ケ瀬梅渓
所在地:奈良県奈良市月ヶ瀬長引21-8
桜の名所として知られる吉野郡にある奈良県三大梅林のひとつ『広橋梅林』。広橋峠の北側斜面に約5,000本の梅が植えられています。10台ほどの駐車場が完備されていますが、ゆっくり眺めたい方はバスで行くのもあり!
広橋梅林の見ごろは、2月下旬から3月下旬にかけて。頂上近くまで登ると、紅や白、淡桃色といった色とりどりの梅を一望できます。展望デッキからは、お天気のいい日は金剛山や大和平野、葛城山といった遠くの山々まで見渡せるので、あわせて要チェック♪
梅林の近くには散策路が整備されていて、ビワやアンズ、スモモなどが栽培されている「梅の仲間たちの果樹園」もあります。食用梅として有名な南高梅や豊後梅(ブンゴバイ)といった、品種も10種類ほど植えられているので、めずらしい花の様子を眺めていきましょう。
また、例年3月中旬頃の日曜日には「梅の里山まつり」も開催されます。新鮮な地元の特産物が出店される青空市や甘酒や茶粥のサービス、梅の種とばし大会などユニークなイベントも実施。当日は下市町役場から無料シャトルバスも出るので、ぜひ参加してみて。
広橋梅林
所在地:奈良県吉野郡下市町広橋
受付時間:散策自由
北曽木の丘陵に麓から中腹まで連なる『賀名生梅林』も、奈良県三大梅林のひとつとされています。賀名生の名は「あのう」と読み、「夢を叶えることへの願い」が込められているのだとか。見ごろは2月下旬から3月上旬、約2万本の梅が覆いつくす圧巻の光景!
賀名生の梅は、南北朝時代に公家たちの歌にも詠まれており、南北朝時代には、すでに存在した梅林と考えられています。山並からほのかな梅の香りを感じながら、歴史に思いを馳せてみて。
梅林の周辺には、かつて後村上天皇や後亀山天皇の皇居だったと伝えられている「賀名生皇居跡」もあります。日本古来の藁焼き屋根と、堂々と掲げられた「賀名生皇居」の扁額は必見。重要文化財にも指定され、3月下旬になると正面の枝垂れ桜が見ごろを迎えます。
賀名生皇居跡と一緒に巡りたいのが、西吉野町の歴史や文化の情報が集結する「賀名生の里 歴史民俗資料館」です。里山で生きる知恵と技術を楽しく学べるようになっています。本瓦ぶき屋根の木造平屋建てが特徴的な、町家風の外観デザインも素敵ですよ。
賀名生梅林
所在地:奈良県五條市北曽木