鎌倉の紫陽花が美しいお寺特集！名所から穴場スポットまでご紹介

極楽寺坂切通の途中に位置する『成就院（じょうじゅいん）』は、北条泰時が創建し、北条一族繁栄を祈ったとされる寺院。参道からは、遠くに由比ヶ浜と材木座海岸が見渡せ、フォトスポットとしても人気の高い場所です。

以前は、参道に般若心経の文字数と同じ262株の紫陽花が植えられ、紫陽花の名所「あじさい参道」としても知られていました。2015年から2017年にかけて行われた改修工事で、多くの紫陽花が震災被害にあった宮城県南三陸町へと移され、参道の紫陽花は現在は約50株ほどに。しかしその代わり今ではハギが植えられるようになり、紫陽花と一緒に参道を彩っています。

南三陸町で人々の心を癒やした紫陽花、今も優しい色合いで花を咲かせ、新しい夏の訪れを知らせてくれていることでしょう。

※2021年は、過密を避けるコロナ対策として、残された参道のアジサイの鑑賞も中止しています。

『光則寺（こうそくじ）』は、1年を通して四季折々の花が咲き誇ることから「花の寺」とも呼ばれている美しいお寺。

春に見ごろを迎えるカイドウが有名ですが、紫陽花も約200種類600株ほど植えられています。ヤマアジサイをはじめ、ガクアジサイやエゾアジサイなど、品種の異なる紫陽花を鑑賞できますよ。

すぐ近くにある長谷寺と比べると訪れる人が少ないため、ゆっくりと紫陽花鑑賞をしたい方にはおすすめのスポット。見ごろは例年5月中旬から6月中旬。

光則寺は、もとは鎌倉幕府の御家人、宿屋光則（やどやみつのり）の屋敷で、やがて日蓮に帰依したことから、自宅を寺院にしたと伝えられています。

日蓮六老僧の一人・日朗が幽閉された土牢や、法華経を信仰した宮沢賢治の詩碑なども見られる、歴史深いお寺です。

北鎌倉駅から歩いてすぐの『円覚寺（えんがくじ）』は、北条時宗が戦没者追悼のために中国僧の無学祖元を招いて創建しました。

禅僧が修行をしている道場があり、一般の人も参加できる「土日坐禅会」が行われています。過去には夏目漱石や島崎藤村などの著名人も参禅しており、夏目漱石の『門』の舞台になったことでも知られる有名なお寺。

紫陽花は、山門や仏殿の周辺、法堂跡、佛日庵（ぶつにちあん）などに点在して咲いているため、境内を散策しながら紫陽花鑑賞を楽しんでみて。すぐ近くにある『明月院』と一緒に訪れるのがおすすめです。