奈良
NARA
COLUMN
これまで1泊2日のモデルコースを紹介してきました。最後に、半日で奈良の名所を楽しめるおすすめコースを紹介します。京都と一緒に訪れる場合などにぜひ参考にしてくださいね。
奈良県の玄関口とも言える奈良公園は、重要文化財や国宝がたくさんあり、日本の歴史を肌で感じることができる観光スポットです。また、奈良公園にはなんと1,400頭もの鹿が野生のまま生息し、餌をあげるなどして触れ合うこともできます。鹿せんべいは200円で販売されていて、手に持った瞬間たくさんの鹿が近寄ってくるので楽しいですよ。
奈良県では、昔から鹿は神の使いとして大切にされてきました。春日大社鹿が創建された際、祭神・武甕槌(たけみかづち)が白い鹿に乗ってやってきたという言い伝えによるもので、現在でも奈良公園の鹿は国の天然記念物として指定されています。
東大寺や興福寺などを効率よく回りたい人は、『奈良国宝・古墳めぐりコース』を散策しましょう。有名な観光地や重要文化財を回れるコースとなっていますが、歩き疲れた際には『ぐるっとバス』という1乗車100円で乗ることができる奈良公園を走る周遊バスもあります。
『奈良国宝・古墳めぐりコース』では、まず興福寺からスタート。興福寺は藤原鎌足と、その子息の藤原不比等ゆかりと寺院として有名です。五重塔やさまざまな重要文化財や国宝が保管されている『国宝館』もあります。
興福寺の中金堂は2018年に300年ぶりに再建されました。現在は創建時を再現した状態となっており、興福寺の本尊である釈迦如来坐像が安置されています。色鮮やかな朱色の塗りは、遠くから見てもその美しさに驚かされるでしょう。
移動手段:JR奈良駅から徒歩約15分(近鉄奈良駅からは徒歩約6分)
見学所要時間:10:20〜11:10(約50分)
興福寺
所在地:奈良県奈良市登大路町48
拝観時間:9:00~17:00(受付終了16:45)
※感染拡大防止の為、時短営業している場合があります
拝観料:境内自由
国宝館:大人700円、中高生600円、小人300円
東金堂:大人300円、中高生200円、小人100円
中金堂:大人500円、中高生300円、小人100円
続いて向かうのは、奈良一の観光スポットと言っても過言ではない、東大寺です。東大寺は興福寺から徒歩15分ほどで到着します。散策コース内にもたくさんの鹿たちがいるので、餌をあげたり周りの自然を楽しみながら向かいましょう。
東大寺の中でも特に有名な大仏殿は、聖武天皇の時代に乱世を仏教の力を借りて正すために創建されました。
世界最大級の木造建築物とされており、現在建っているものは江戸時代に再建されたものです。入り口の両側にそびえ立つ二つの金剛力士像はなんと高さが約8.4m、大仏殿の中に鎮座している大仏は高さ約15m。
どれもそのスケールの大きさ、当時の技術力の高さに圧倒されます。
近くにある開山堂では、毎年3〜4月は奈良三名椿の椿が見ごろを迎えます。
紅色の花びらは『のりこぼし』と名付けられており、期間中は美しい景色を楽しめるでしょう。
移動手段:興福寺から徒歩約15分
見学所要時間:11:30〜12:50(約1時間20分)
東大寺
所在地:奈良県奈良市雑司町406-1
拝観時間
大仏殿:4~10月:7:30~17:30、11〜3月:8:00~17:00
法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂:8:30~16:00
東大寺ミュージアム 4~10月:9:30~17:30(最終入館17:00)、11〜3月:9:30~17:00(最終入館16:30)
拝観料:境内自由(大仏殿・三月堂・戒壇堂、千手堂、東大ミュージアムそれぞれ大人600円、小学生300円)