大阪
OSAKA
COLUMN
にぎやかな観光スポットのイメージが強い大阪。若者向けのテーマパークなどが有名ですが、実は大人がまったり楽しめる穴場スポットも少なくありません。
そこで今回は、意外と知らない大阪の穴場スポットを大特集! 記事の後半では、定番の観光スポットと組み合わせた穴場を楽しめるモデルコースもお届けします。
「大阪では人の少ないスポットでくつろぎたい」「人混みは苦手だけど、大阪の人気観光名所を巡りたい」というおふたりは要チェックです。
はじめに、大阪の穴場スポットを厳選して20箇所ご紹介します。「こんなところあったんだ」という新発見の穴場から、観光名所の「道頓堀」や「大阪スカイビル」のいつもと違う楽しみ方までまるっとお届け。意外と知らない大阪の街を覗いてみて♪
自然に囲まれてゆっくり過ごしたいなら、吹田市にある『万博記念公園』がおすすめ。1970年の大阪万博の開催に合わせて作られた未来都市空間を活用した公園です。アート性の高い「太陽の塔」は、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
人気観光地のイメージがある公園ですが、約260ヘクタールの広大な敷地内にはまだ知られていない数多くの穴場があります。なかでも春夏秋冬の美しいフォトスポットが満載の『自然文化園』に注目。菜の花やコスモスなど季節のお花が咲く丘や、石の砦の頂上から顔を出せるユニークなどカメラを片手にお散歩するのにぴったりです。
園内ふたつめの穴場スポットは、日本万博で日本の造園技術を知らしめた「日本庭園」。上代から中世、近代、現代と時代を追うように日本庭園が配置され、それぞれ様式の違いを楽しめます。中世のエリアには茶室もあり、涼やかな水琴窟の音が響く空間では、そっと耳をそばだててみて。
ほかにも万博記念公園には遊び場がたくさんあります。おもしろ自転車広場や、巨大アスレチック迷路、「夢の池」でのスワンボートなど、カップルにおすすめのレクリエーションばかり。ふたりでお気に入りの穴場スポットを見つけてみましょう。
万博記念公園
所在地:大阪府吹田市千里万博公園1-1
営業時間:9:30~17:00
大阪一の繁華街、なんばのシンボル『道頓堀』。商店街などのメインストリートは多くの人で、にぎわっていますが、いつもとルートを変えるだけでゆったりと楽しめます。「大阪の名所には行ってみたいけれど、人が多い場所は苦手…」という方は、水上散歩や大阪ならではの体験に注目♪
グリコの看板やドン・キホーテの大観覧車など、大阪なんばのシンボルを快適に巡れる「とんぼりリバークルーズ」がイチオシです! 天上のない解放感あふれる船で、道頓堀川を20分ほどクルージング。人波に揉まれることなく、名所を眺められます。
あちこち歩き回るのが苦手な方や雨の日におすすめな穴場スポットが「上方浮世絵館」。浮世絵に重要な摺りの技法が体験でき、浮世絵では定番の隈取や、なんばモチーフの図案が製作できます。良い大阪観光の記念になりますよ。
繁華街から一歩離れた『法善寺横丁』も、道頓堀の穴場のひとつ。石畳に赤ちょうちんなど、どこか懐かしい風景が広がります。一角には水をかけて願い事をすると叶うといわれる「水掛不動尊」は、24時間開いているので、ぜひ立ち寄ってみて。
道頓堀
所在地:大阪府大阪市中央区道頓堀
各線大阪駅から10分ほどの『梅田スカイビル』は、最も中心部にある夜景スポットといわれる場所。日没前にもなると、上層部にある『空中庭園展望台』へ登るエレベーターに行列ができるほどの名所です。
全面ガラス張りの美しい外観も相まって人気の施設ですが、天井がない展望台「スカイウォーク」は雨の日や午前中は観光客が少なく狙い目! オープンの時間に合わせて訪れれば、朝の澄み切った空気を存分に味わえるかもしれません。
雨の日でも入場は可能ですが、傘はさせない決まりになっているのでレインコートの準備などが必要です。
ビルの27階にある「絹谷幸二 天空美術館」は、名画に飛び込む3D映像体験ができる最先端の美術館。一角には大阪を一望できる「天空ギャラリー」があります。穴場の展望スポットでは撮影もOKなので旅の思い出に一枚残してみて♪ 美しい夕日が淀川を照らす、サンセットタイムは狙い目です。
梅田スカイビルの地下にある「滝見小路」は、穴場の食堂街。昭和レトロな街並みが広がる場所では、大阪の味らーめんやお好み焼きなど大阪グルメを味わえるほか、おみくじが引けるお稲荷さんや水が出てくる井戸のポンプなど、ユニークなスポットが目白押しです。
梅田スカイビル(空中庭園展望台)
所在地:大阪府大阪市北区大淀中1-1-88
展望台営業時間:9:30〜22:30(最終入場22:00)
展望台入場料:大人 2,000円、4歳~小学生 500円
※営業時間は予告なく変更となる場合があります
ディープな大阪を味わいたいなら、通天閣のお膝元にある『ジャンジャン横丁』は、はずせません! 戦後から続く歴史ある商店街には、串カツ屋や立ち飲み屋といった大阪ならではの名店が軒を連ねています。
飲み屋さんが繁盛する夜の時間帯は混雑しているので、朝や昼飲みが狙い目! 朝から営業しているお店も多く「どこも開いていない…」という事態にもなりません。メニューの単価も比較的安いので、いろんなジャンルのお店をはしごするのも面白そうですね。
酔い冷ましには、ミックスジュース発祥といわれるレトロ喫茶に立ち寄るのもおすすめ♪
「ジャンジャン横丁」では物足りないという方は、2022年にリスタートした「新世界市場」にフォーカスしてみては? 実は100年以上続く老舗の商店街で、戦争を経て残る老舗が並びます。タイのカオサン通りを目指した、異国情緒ただようスポットです。
新世界市場で注目すべきポイントは、レトロなシャッター街を活かした屋台。お店の人と距離が近いアットホームな大阪の空間で、リーズナブルにお酒とおつまみを楽しみましょう!
ジャンジャン横丁
所在地:大阪府大阪市浪速区恵美須東3丁目付近
営業時間:店舗により異なる
大阪・ミナミで水辺の涼やかさを感じたいなら、各線なんば駅から徒歩10分ほどの『とんぼりリバーウォーク』に行ってみて。2004年から2013年にかけて整備された道頓堀川沿いの遊歩道は、日本橋から湊町の船着き場まで続きます。
なんばの中心部・戎橋から降りても行けるので、どの商店街からもアクセス良好。商店街の人混みから抜けてなんば観光を楽しめる穴場スポットです。
遊歩道の途中には、近松門左衛門の作中に登場する「相合橋」や、楽器をかき鳴らす音楽イベント、遊歩道からそのまま入れる飲食店など、見どころがいっぱい。遊歩道沿いに続々登場するウォールアートはSNS映え必須なので、ポーズを決めての写真撮影もお忘れなく♪
また、とんぼりリバーウォークでは、おなじみのグリコの看板も違った表情で楽しめます。いつもより下から見上げる巨大ネオン看板の迫力は必見! そのほか夏季限定の提灯が並ぶ夏祭りや夜のライトアップなど、水辺から望むお気に入りの景色を探してみて。
とんぼりリバーウォーク
所在地:大阪府大阪市中央区道頓堀