鎌倉・湘南
KAMAKURA
COLUMN
春の鎌倉といえばやはり桜。鎌倉の観光名所と桜は相性抜群です。春に訪れる際に、真っ先にピックアップしたいスポットをご紹介します。
建長5年に創建された日本最初期の本格的な禅寺『建長寺』。臨済宗建長寺派の大本山で、広大な敷地には、歴史的建造物を含め見どころがたくさん。どの季節に訪れても十分楽しめるのですが、春は桜のアーチの美しい花景色が楽しめます。
総門から重要文化財である三門までの参道の両脇に並ぶソメイヨシノの景色も圧巻。桜を見に鎌倉に訪れるなら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
鎌倉の代表的な観光名所『鶴岡八幡宮』。境内が広く、桜の種類も多いため、比較的長く桜を楽しめるスポットです。そんな鶴ケ岡八幡宮のなかでも特に注目なのが、鶴岡八幡宮までの参道「若宮大路」の中央にある「段葛(だんかずら)の桜」。「日本の桜名所100」にも選ばれるほどの桜の絶景が楽しめます。
また鶴岡八幡宮の上宮から参道へと振り返ると、桜の道と海が広がる鎌倉ならではの贅沢な景色も眺められますよ。鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう際には、小町通りを通るのも楽しいのですが、春はぜひ段葛を通ってみて。
鶴岡八幡宮は、桜だけでなく、美しい牡丹も楽しめるのが魅力。境内には、神苑ぼたん庭園があり、約100品種1,000株の牡丹が植えられています。年に2回、春と冬に牡丹が咲き誇り、4月上旬から5月上旬にかけて開花する牡丹は「春牡丹」と呼ばれています。4月なら桜の開花時期ともかぶるので、桜と牡丹、両方の花を楽しめますね。
夏の鎌倉は、梅雨の時期に見頃を迎えるあじさいと日本らしい風景の竹林が見どころ! ここからは夏におすすめの鎌倉の観光スポットをご紹介します。
夏に鎌倉を訪れるなら、別名「竹寺」とも呼ばれる『報国寺』がおすすめ。観光地の格付けをする「ミシュラン・グリーンガイド」では三ツ星と評され、国内だけでなく、海外の観光客からも人気を集めているスポットです。
境内には約2,000本の竹が自生しており、マイナスイオンたっぷりの自然と、光が差し込む幻想的な雰囲気を味わえます。竹林以外にも、侘び寂びが感じられる日本庭園や抹茶が味わえる「休耕庵」など、日本文化を存分に楽しめる観光名所でもあります。
鎌倉はあじさいの名所が多いことで有名ですが、まずおさえておきたいのが『明月院』。境内には約2,500株ものあじさいが咲き誇り、その美しい色合いは「明月院ブルー」と呼ばれています。見ごろは、例年6月上旬から7月上旬まで。
梅雨時期には、美しいあじさいをひと目見ようと毎年多くの人が訪れるので、混雑することが予想されます。そのため、午前中の人が少ない時間に訪れるなどすこし時間帯をずらして訪れるのがおすすめ。
あじさいの名所として、明月院と人気を二分するのが『長谷寺』です。約40種類2,500株の色鮮やかなあじさいが植えられており、山の斜面を埋め尽くすように咲く花一面の景色は見ごたえ抜群。
お寺の上の方まで登っていくと、あじさい越しに広がる鎌倉の街並みや相模湾まで一望できますよ。また、あじさいの影にひっそりと佇む良縁地蔵も可愛らしいので必見です。
木々が赤や黄色に色づく秋に鎌倉観光に行くなら、紅葉スポットを入れておきたいところ。鎌倉の古都の風景と紅葉は非常に相性がよく、ため息が出るほど美しい景色を楽しめます。
紫陽花の名所としても人気が高い『長谷寺』ですが、紅葉の時期もまた魅力的。長谷寺では紅葉の時期になると、夜間特別拝観・紅葉のライトアップが開催されます。鎌倉で紅葉のライトアップを楽しめるのは長谷寺だけなので必見!
美しく色づいた木々が、幻想的な風景に移り行く様子はとてもきらびやかです。ほかの紅葉スポットを訪れたあとに、日が沈んでから訪れるのがおすすめ。
2017年より一般公開が始まった国指定の重要文化財『旧一条恵観山荘』。庭園には、たくさんのカエデの木が植えられており、美しい紅葉を楽しめます。歴史的建造物で見どころもたくさんありますが、近年一般公開されたばかりなので、比較的穴場のスポット。
静寂のなかで眺める紅葉は、ほかの紅葉スポットとはまた違う趣を感じられるはず。まだ訪れたことがない方は、ぜひ一度足を運んでみては?
北鎌倉駅を降りてすぐの場所にある『円覚寺』も、鎌倉の有名紅葉スポット。総門、山門、舎利殿と、広い敷地内に紅葉が点在しているので、散策しながらゆったりと紅葉を楽しめますよ。駅からのアクセスも良いので、北鎌倉を中心にまわる際は、観光のはじめに訪れるのがおすすめです。
冬はカップルの季節といっても過言ではないくらい、ロマンチックな季節。江ノ島では冬に美しいイルミネーションが開催されます。ここからは冬に注目の江ノ島のイベントと見どころ、鎌倉の冬の花々についてご紹介していきます。
冬の江の島では、江の島シーキャンドル(江の島展望灯台)を中心に、エリア各所にイルミネーションが施されます。湘南の美しい風景に合ったデザインやその独自性から、 関東三大イルミネーションに数えられており、カップルに大人気のイベント。
江の島全体が光に包まれるこの時期は、いたるところでロマンチックな景色を楽しめます。体を寄せ合いながら、美しい景色を眺めてみて。甘美な時間を味わえるはず!
江の島サムエル・コッキング苑内では『湘南の宝石』と同時期、12月下旬頃から2万本以上のウィンターチューリップが開花。赤・黄色・ピンクと色とりどりのチューリップは見ているだけで心が明るくなります。冬に鎌倉・江ノ島を訪れる際は、ぜひ『湘南の宝石』のイルミネーションでライトアップされるチューリップを見に行きましょう。
春の見どころとしても紹介した、鶴岡八幡宮の『神苑ぼたん庭園』では、冬にも牡丹が楽しめます。冬に咲く牡丹は「正月(冬)牡丹」と呼ばれ、お正月に鶴岡八幡宮に訪れた人が、初詣と一緒に鑑賞を楽しんでいくことが多いです。春の牡丹も美しいのですが、寒い中懸命に咲く冬の牡丹も可憐で素敵ですね。
都心からも近い鎌倉・江ノ島エリアは、週末の旅行先としてもぴったり。季節ごとに異なる風景が楽しめるのも魅力です。カップルで湘南方面への旅行を検討されている方は、ぜひ本記事を参考に鎌倉&江ノ島旅を満喫してみてくださいね。
佐々木希| フリーライター
名前で損したり得したりしているフリーライター。常識に囚われない新しい結婚に関する情報を届けていきたいです。