鎌倉・湘南
KAMAKURA
COLUMN
武家政治の発祥・鎌倉幕府が開かれた場所として知られる「鎌倉」。鎌倉五山をはじめ、古都ならではの雰囲気が味わえる由緒正しい寺社や、新鮮魚介などのおいしいグルメも充実している観光地です。
2022年には、鎌倉幕府を舞台にした大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が放送予定ということで、これからますます注目が高まっていきそうな鎌倉!
今回は、そんな魅力あふれる鎌倉の日帰りモデルコースを「電車・江ノ電でめぐるコース」と「ドライブでめぐるコース」の2パターンでご紹介します。
北鎌倉駅を出発地点に由緒あるお寺や、にぎやかな商店街、海岸沿いのスポットをまわる日帰りコースをご紹介。神奈川県の名物鉄道として知られる江ノ電も利用して、効率よくまわりましょう。
まずは、北鎌倉駅から最初の目的地『浄智寺(じょうちじ)』へ向かいます。
浄智寺は鎌倉幕府5代執権・北条時頼の三男・北条宗政が亡くなった際、その菩提を弔うために建てられたお寺。
木々に囲まれた石段を登り、山門をくぐって境内へ入ると、鐘つき堂をかねた「鐘楼門(しょうろうもん)」、過去・現在・ 未来を象徴する阿弥陀・釈迦・弥勒の木像三世仏坐像がまつられている本堂「曇華殿(どんげでん)」があります。
また、もうひとつ注目していただきたいのが、鎌倉七福神のひとり「布袋尊(ほていそん)」の像。ユーモラスな表情に満ちた布袋尊様、お腹をなでると元気がもらえるのだそう。
訪れた際はぜひツルツルのお腹に触れてみてくださいね。
移動手段:北鎌倉駅から徒歩で約10分
所要時間:10:10~10:50(約40分)
浄智寺
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内1402番地
拝観時間:9:00〜16:30
拝観料:大人 200円、小人(中学生以下) 100円
続いて向かうのは、鎌倉を代表するお寺のひとつ『建長寺』。
鎌倉幕府5代目執権・北条時頼が建てたといわれているこのお寺は、日本初の禅宗専門の道場として知られています。
国の重要文化財に指定されている門。この門をくぐると執着心から解き放たれるといわれています。
こちらも国の重要文化財にしていされている建物。建長寺の御本尊・地蔵菩薩坐像が安置されています。
仏殿のそばにあるビャクシンの木。建長寺の開山である蘭渓道隆が種をまいたものだといわれています。その樹齢はなんと約760年(推定)。鎌倉の歴史を感じさせてくれる名木です。
境内の最奥に祀られている建長寺の鎮守・半僧坊大権現。本殿へ続く参道の石段では、凛々しい表情をした天狗の像を見ることも。石段は段数も多く、急勾配のところもあるので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
境内をゆっくりと散策しながら、鎌倉の長い歴史に触れてみましょう。
移動手段:浄智寺から徒歩で約15分
所要時間:11:05~12:05(約1時間)
建長寺
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内8番地
拝観時間:8:30~16:30
拝観料:大人(高校生以上)500円、小人(小中学生) 200円
建長寺をめぐったあとは『奌心庵』でランチタイムに。この近辺に訪れたら、ぜひ食べていただきたいのが、建長寺発祥のお料理「けんちん汁」です。
奌心庵で提供されている建長寺伝承のけんちん汁には、にんじん・ごぼう・大根・里芋・季節の野菜がたっぷりと入っています。
厳選したお米を使用した炊き立てのおむすびに、自家製ぬか漬けもついて、栄養もボリュームも満点!
鎌倉野菜がたっぷり入ったヘルシーなカレー「鎌倉はちみつカレー」もおすすめ。自家養蜂で採蜜した鎌倉はちみつを使い、スパイシーかつマイルドに仕上げています。
食後のデザートに「鎌倉はちみつプリン」はいかがでしょうか。建長寺で採蜜した鎌倉はちみつを使用した一品です。
どこか懐かしさを感じさせてくれるプリンは、食後の「ほっと一息」にぴったり!
移動手段:建長寺から徒歩で約5分
所要時間:12:10~13:10(約1時間)
奌心庵
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内7番地
営業時間:11:00~16:00(L.O.15:00)
休日:月曜日(祝日の時は翌火曜日)
予算:1,000円~3,000円
鎌倉食材をたっぷりといただいたあとは、10分ほど歩いて『鶴岡八幡宮』へ。
鶴岡八幡宮は、源頼義が京都の石清水八幡宮を勧請し、鎌倉の由比ヶ浜辺に祀ったのが始まりといわれており、のちに源頼朝が現在の地に還しました。
鎌倉幕府の3代目将軍・源実朝が暗殺された場所としても知られており、鎌倉時代から鎌倉を見守ってきた、いわばこの土地の守り神的存在。
境内には、鎌倉幕府とゆかりのある見どころもたくさんあります。
応神天皇・比売神・神功皇后を祀っている御社殿。重要文化財に指定されています。近くには神社の社宝が展示されている「宝物殿」や「丸山稲荷社」もあるので、本殿でのお参りと一緒に足を運んでみて。
鶴岡八幡宮の象徴のひとつ「大石段」。鎌倉の街を一望でき、晴れた日には太平洋や伊豆大島まで望めます。石段の近くには、鎌倉を見守ってきた御神木「大銀杏の木」がそびえていましたが2010年強風により倒伏。現在はひこばえ(切り株から生えてくる芽)が、隣に移植された銀杏(親)とともに成長しています。
源頼朝が妻の北条政子の安産を祈願したといわれる祈願石。夫婦円満、子宝祈願、恋愛成就にご利益があるといわれており、カップルで訪れる際には必見のパワースポットです。
源頼朝・源実朝を祀った神社。白旗神社の名前は、源氏の白旗から由来しているものといわれており、全国に約70社あります。必勝祈願で訪れる人が多く、学業や商売、その他勝負事にご利益がある神社です。
源頼朝の命により造られたといわれている大きな池。夏になると紅白の美しい蓮の花を鑑賞できます。源氏池の畔には「神苑ぼたん庭園」もあり、冬の可憐な牡丹にも注目です。
そのほか鶴岡八幡宮に訪れる際、ぜひ試していただきたいのが「鳩みくじ」。普通のおみくじとは異なり、鳩みくじの中には鎌倉ならではのかわいらしい鳩のお守りが入っています。ふたりで運試しを楽しみながら、デートの記念にゲットしてみては。
移動手段:奌心庵から徒歩で約10分
所要時間:13:20~14:05(約45分)
鶴岡八幡宮
所在地:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
参拝時間:(10月~3月)6:00~21:00、(4月~9月)5:00~21:00
※感染症防止対策として、当面の間は閉門時間が20:00に変更されています。宮内の施設営業時間、最新情報については公式ホームページをご確認ください