千葉
CHIBA
COLUMN
明治中期以降に別荘地として多くの詩家や書家が訪れた『千葉市ゆかりの家・いなげ』は、千葉市地域有形文化財にも登録されており、保養地としての稲毛の歴史を今に伝える貴重な建物です。
ラストエンペラーとして知られる清朝最後の皇帝である愛新覚羅溥儀。その実弟、愛新覚羅溥傑と妻・嵯峨浩が昭和初期に新婚生活を送った場所としても知られています。
大正初期に建てられた和風別荘には、主屋と離れがあり、主屋は洋館もあるL字型の造り。室内は、漆塗りの枠の腰付障子や菱格子で飾られた欄間、高く張られた格天井など、細部にまでこだわった美しい意匠が見どころです。
離れは、6畳ほどの和室になっていて、床の間には木の花や葉などをかたどって作られた、ぼけ形窓とも呼ばれる木瓜窓の細工も施されています。
館内では、溥傑夫妻の新婚当時の写真や書も展示され、裏庭には寄贈された白雲木も植えられています。見ごろは5月初旬。ぜひ、歴史深い風流な建築を体感してみてください。
千葉市ゆかりの家・いなげ
所在地:千葉県千葉市稲毛区稲毛1-16-12
公開時間:9:00~16:30
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜も休館)・祝日(5/3~5/5除く)・年末年始
入館料:無料
市川市に位置する『高圓寺』。中山法華経寺2世の日高上人が開山し創建は徳治2年(1307)と伝えられています。また、東国花の寺のひとつとして有名。
境内に入ると大きな藤棚がお出迎え。4月下旬から5月上旬の見ごろには、シャワーのように連なる長寿ふじが咲き誇ります。樹齢200年で1m前後の房の長さになったことから、長寿ふじと命名されたとか。
毎年「藤祭り」も開催され、満開の藤の花を鑑賞しに多くの参拝者が訪れます。藤棚いっぱいの美しい花穂は、必見です。ぜひ、タイミングを合わせて訪れてみて。
高圓寺
所在地:千葉県市川市宮久保4-5-1
千葉県市原市内を走る『小湊鐵道』は、懐かしさが色濃く残るレトロな車両が人気! 沿線の景色や雰囲気もよく観光名所としても有名です。
2017年に駅舎や橋、トンネルなど22の施設が国の有形登録文化財に指定され、2018年には小湊鐵道とその沿線の景観も、ちば文化資産として登録されました。
「五井駅」から「上総中野駅」までの約40キロメートルを結ぶ「小湊鐵道」の車窓からは、沿線に広がる自然豊かな景色を楽しめます。ノスタルジックな風景が広がる各駅は、フォトスポットとしても人気です!
また、期間限定でトロッコに乗車できたり、千葉から各地の名所や観光地を巡る日帰りバスツアーなどのイベントも開催されています。レトロな列車に揺られ、四季の変化を眺めながら、ゆったりと過ごす贅沢な時間は最高の思い出になるはず。
小湊鐵道 (五井駅)
所在地:千葉県市原市五井中央東1‐1-2
『佐倉ラベンダーランド』は、高温多湿な気候が苦手なラベンダーが適応できるよう土壌改良を行い、広大な敷地に約6,300株を栽培。4種類のラベンダーが順を追うように花咲き、濃紫早咲きからラバンジン、おかむらさき、レイラブルーと美しい紫の花畑が上品な香りとともに訪れる人々をお出迎えしてくれます。
毎年5月下旬から7月中旬にかけて開催されるラベンダーまつりでは、華やかな風景だけでなく、人気のラベンダーソフトクリームや、ラベンダーかき氷などを味わえますよ。
売店では、お土産にもぴったりなラベンダー関連製品が多数販売。園内蒸留室で作られるラベンダー精油やフローラルウォーターなど、ここでしか手に入らないアイテムも揃っています。
佐倉ラベンダーランド
所在地:千葉県佐倉市先崎233
総面積27,000平方メートルある広大な敷地の『服部農園あじさい屋敷』。約250品種、10,000株以上のあじさいを栽培。見ごろの6月上旬から7月上旬にかけて色とりどりのあじさいが一斉に咲き誇ります。
散策路が整備されているため、山の斜面を覆うように植えられたあじさいも、ゆっくりと散策しながら鑑賞できます。どこからみても迫力満点なあじさい畑を堪能してみて。
服部農園あじさい屋敷
所在地:千葉県茂原市三ヶ谷719番地
開園期間:6/1より7月上旬
開園時間:8:00~18:00
入園料:中学生以上 600円、小学生 300円
休園日:開園期間中は無休